崎星
今は昔、"竹取の"翁といふカタナありけり。
野山にまじりて竹をとりつゝ、よろづのことに使ひけり。
ある日、翁は竹の中に、光る竹を一つ見つけました。
割ってみると、それはそれは小さなとても美しい女の子がいたのです。
なよ竹のかぐや姫と名前をつけられた、大きく成長した彼女は、様々なものから求婚されました。
困り果てたかぐや姫は、とある条件を出しました。
「私があげる三つの珍しい品。その一つでも用意できた方とお付き合いいたしましょう」と。
一つ。――『月の海のひとしずく』。
二つ。――『地球の歴史を綴った映画』。
三つ。――『全てを見通せる摩天楼』。
此より物語られるは電脳世紀の竹取物語、その奇譚。
はじまり、はじまり。
トーキョーN◎VA THE AXLERATION
『ニューロエイジかぐや姫奇譚』
かくて運命の竹が切り落とされた。
各キャストには、以下の設定が推奨・追加される。
『①マネキン』:かぐや姫の求婚レースに参加する。
『②カブト』:ライバルであったカタナ・"竹取の"翁から、かぐや姫の護衛を任される。
『③タタラ』:何らかの技術者。①マネキンとは知り合い。
『①マネキン』用ハンドアウト
コネ:なよ竹のかぐや姫 推奨スート:【♦(外界)】 キャスト間コネクション:『③タタラ』 |
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君は強い者に頼って生きる強さを持つ者――マネキンだ。 数日前から、N◎VAは竹から発見された美しい女性『なよ竹のかぐや姫』の話題で持ちきりだ。 かぐや姫の憂いの表情が気になって、君はかぐや姫の求婚レースに参加することにした。 PS:【かぐや姫を笑顔にする】 |
『②カブト』用ハンドアウト
コネ:"竹取の"翁 推奨スート:【♣(感情)】 キャスト間コネクション:『①マネキン』 |
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君は他人を護って生きる者――カブトだ。 君への依頼は、今話題の人物・なよ竹のかぐや姫の警護。 依頼主は君のライバルともいえるカタナ、"竹取の"翁だった。 翁は荒事屋を引退し、かぐや姫を育てながら余生を過ごすつもりなのだという。 PS:【かぐや姫を守る】 |
『③タタラ』用ハンドアウト
コネ:キャスト① 推奨スート:【♠(理性)】 キャスト間コネクション:『②カブト』 |
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君は自分の技術によって生きていく者――タタラだ。 ある日、知り合いのキャスト①から、思ってもみない依頼を受ける。 『月の海のひとしずく』。『地球の歴史を綴った映画』。『全てを見通せる摩天楼』。 お伽噺のような三つのアイテム……そのどれか一つを作り出して欲しいというのだ。 PS:【キャスト①を助ける】 |
クイックスタート
本シナリオでは、以下のサンプルキャストを使用することを推奨する。
該当がない場合はコンストラクションで作成すること。
『①マネキン』:遊撃記者(SKD・OFC対応版)
『②カブト』:現代の騎士(SKD・OFC対応版)
『③タタラ』:ニューロキッズ(SKD・OFC対応版)
なお、①マネキンの性別は指定しない。
・使用経験点の想定:0~30点
・達成値制限:なし
・ゲストの単独の最高達成値:敵ゲスト単独での最大達成値は22である。
・スタイル制限:特になし
使用サプリメント
データはSKD,OFC適用。世界観情報としてTOS,ATSを使用。
PL側はSKD,OFC適用か不適用かでデータの統一をすること。
・必要防御系神業の枚数:本シナリオでは、使用想定を除いて2個以上の防御系神業を所持することを推奨する。
・神業の想定シーンがあるもの:PC③タタラの《タイムリー》には使用想定がある。
・推奨社会技能:本シナリオの情報収集で主に使用する技能は〈社会:ストリート、メディア、テクノロジー〉などである。
■キャスト間コネクション
以下の順番で取得すること。
『③タタラ』→『②カブト』→『①マネキン』→『③タタラ』(通常と逆)